お世話になっています。今回はdiadraの跳躍スパイクである”LUNGO CARBON W”をレビューしていきます。

LUNGO CARBON Wについて
LUNGO CARBON Wはイタリアの老舗スポーツメーカーである”diadra“から発売されている跳躍用スパイクです。
diadraといえばかつて100mで世界記録を出したベン・ジョンソンがシューズを使用していたこともありましたが最近だとサッカーやテニスのイメージが強いブランドとなっています。
日本だと2021年に一度市場から撤退していますが2023年に日本市場に再上陸していますがサッカーやテニス、デイリー使用のアイテムしか買えない状況です。
LUNGO CARBON Wは発売自体は2024年にされていたものの2025年には世界大会で使用する選手も徐々に増え始めてきている印象です。
特にヨーロッパ圏の女子選手が多く着用しています。
LUNGO CARBON Wの重さ
LUNGO CARBON Wの重さは25.5cmのピンを外した状態で”240g“でした。幅跳びスパイクにしては結構重めな方で、三段跳スパイクだと考えるとまあ妥当くらいな感じです。

LUNGO CARBON Wのサイズ感
LUNGO CARBON Wは実は女性用という名目で作られており、ラスト(アッパーを形成するときの木型)がウーマンラストとなっているため小さめのサイズ感だと思っていましたが、いざ履いてみるとむしろ大きめにすら感じました。
NIKEのLJ eliteのようなサイズ感で横幅は少し狭めですが、LJ eliteほどではないものの長さが大きめでした。
私は跳躍する時は足首にサポーターをつけるので結果的に悪くないサイズ感でしたが、足の横幅が狭め~普通の方はハーフサイズ下げるのを検討してみてもいいかもしれません。
もし短距離用の”VELOCITA CARBON”を買うとしたら確実にハーフサイズ下げます。
LUNGO CARBON Wのアッパー
LUNGO CARBON WのアッパーはMATRYXと呼ばれるケブラー繊維高強度ポリアミドで作られている強靭な素材で耐久性に優れています。
硬く感じはしますが、足入れは良好です。
さらにアッパーにカーボン製の糸を這わせることでよりフィット感が増しています。

踵周りはそれなりに厚みと硬さがありかかとのホールド感を高めてあります。
シュータンは厚くもなく薄くもないベーシックな感じです。
シューレースは最近よく見かけるほどけにくいギザギザしたものになっています。


中足部にはベルトがついていて引き上げることでアッパーのフィット感とアーチの引き上げによるオーバープロネーション防止に一役買っています。
アーチは全体的にではなく前側だけ引き上げられます。個人的に中足部のベルトは必須級だと思っているので装着を義務化して欲しいものです笑笑

LUNGO CARBON Wのミッドソール
LUNGO CARBON WのミッドソールにはANIMAPBXと呼ばれるディアドラの高反発素材がフルレングスで使用されています。
このANIMAPBXは名前の通りPEBA系のクッション素材で、柔らかくて弾性がある感じです。
NIKEのzoomxやニューバランスのfuelcellなどに近いチューニングです。
とはいえぐにゃぐにゃすぎないので踏み切り時に横ぶれてしまうと言ったことはありません。

私がこのスパイクを初めてみた時に良いなと思った点がこの踵部にあります。
踵部の下層はANIMAPBXではなく硬めのEVA素材となっていて高反発ミッドソールが柔らかく沈み込みやすくても踵を保護してくれる構造になっています。
これなら高反発材をフルレングスにしても踵部の過度な沈み込みによる負傷を予防できそうです。
非常に考えられていますね。他のメーカーもパクるべきだと思っています笑笑

目視はできませんが名前の通りフルレングスのカーボンプレートが内蔵されていて反発力と強度の向上させてあります。
プレート屈曲はかなり硬め。
LUNGO CARBON Wのアウトソール
LUNGO CARBON Wのアウトソールは前足部から中足部にかけてpebax製のプレートとなっていて高反発な仕上がりとなっています。
ピン配列は3-2-2でベーシックなものとなっています。

踵部にかけては先ほど紹介したように硬めのEVA素材となっていてそこにシリコンが貼り付けられています。表面が滑らかなシリコンのため雨の日滑らないが心配です。

全体的な接地面積はかなり広く足が内側に倒れてしまうプロネーションはほとんど感じません。非常に安定しています。

踵部もアッパーから迫り出すくらい広くなっていて踵のぐらつきを防止してくれます。

LUNGO CARBON Wの感想
LUNGO CARBON Wの良い点
圧倒的な推進力
LUNGO CARBON Wを着用してみて感じたのは推進力が非常に強いことです。
柔らかめながらも高反発なANIMAPBXとフルレングスの内蔵カーボンプレート、全足部のロッカー構造が合わさることで非常に強力なライド感が出て跳躍飛距離を伸ばしてくれそうなスパイクとなっています。
ライド感が強いスパイクとしてはPUMAのevospeed long jump nitroが挙げられますが、LUNGO CARBON Wはそれに匹敵するほどの推進力を感じます。
なんならライド感が強すぎて三段跳だと慣れるのに少し時間を要しそうな感じがしました。
ただし慣れてしまえば記録が出そうな予感もしました。要するにめちゃくちゃ良いということです。
ストレスがない
LUNGO CARBON Wのアッパーは硬くて横振れなどがほとんどないほどしっかりしていますが不思議なことに足入れがかなり良いです。
アッパーが硬い跳躍スパイクは長時間履いていると足が痛くなってストレスを感じることがありますが、LUNGO CARBON Wは長時間履いていても全然平気です。
アッパーが硬いスパイクあるあるとしては靴擦れなんかにもなりやすいですが、全然平気です!
安定感×優しさ
LUNGO CARBON Wのアウトソールはかなり幅広な上、中足部のベルトなども相まって安定感がピカイチです。
ミッドソールが柔らかくてもアウトソールの広さと硬いアッパーのおかげで横振れが全くありませんので怪我を予防してくれたり前方へのパワー発揮をサポートしてくれるでしょう。
さらにミッドソールが柔らかいことで地面からの衝撃が軽減されるので疲労感の軽減もされています。長時間着用していても足が疲れにくいです。
さらにさらに先述した通り踵部のソールが二層構造になっていて下層が硬めのEva素材となっているので高反発ミッドソールであるANIMA PBAXが柔らかいのに関わらず、大きく沈み込んでかかとを痛めてしまうことが少なくなっています。
さすがにプーマの全て硬いEva素材になっているのにはかないませんが、アシックスのソニックスカイプロのようなミッドソールの沈み込みが大きいスパイクで踵を痛めやすい選手でも積極的に使用していける構造になっています。他のメーカーもこの構造はパクって欲しいものです笑笑
LUNGO CARBON Wの悪い点
価格が高い
LUNGO CARBON Wの一番の弱点としては価格が非常に高い点です。
イタリアのdiadra公式サイトだと320ドルで2026年4月現在日本円に換算すると5万円程度になってしまいます。
さらに国際配送料や関税がプラスでかかってしまいます。
ディアドラ公式サイトでは国際配送が可能ですが配送料がなんと79ドル(約12000円前後)となっていて合計7万近くかかってしまうかもしれません。
私はたまたま3万円で購入することができましたが、7万となると気軽に買える価格ではないのでこのスパイク以外考えられなくなってしまったらどうしようかと思っている次第です笑
↓diadra公式サイトのリンクです。

買いにくい
先ほどの価格の面もありますが、LUNGO CARBON Wはそもそも取り扱っているショップが少なくて手に入れにくいのも悪いところでしょう。
それもそのはず付属のカードにシリアルナンバーがついていてこのカラーのLUNGO CARBON Wは世界で275個しかないことがみうけられます。
ですので流通量が少ないことが予想できます。

言うまでもなく日本では流通していないので、購入するには輸入代行や転送サービスを使用するかディアドラ公式サイトのような国際配送対応のサイトを選ぶ必要があります。
どんな選手に合っているか
- ライド感の強いスパイクが好みの選手
- プロネーションが気になる選手
- 柔らかいクッションの好きな選手
総評
| 反発 | |
| 安定感 | |
| 使いやすさ | |
| おすすめ度 |
まとめ
今回紹介したLUNGO CARBON Wは今まで最高峰だと思っていたevospeed long jump nitro eliteを超えたと思いました。
非常に良いので今後着用する選手がさらに増えていくと予想しています。
今シーズンの三段跳はこのスパイクで行くことになりそうです!
また、安く購入した方法もそのうち解説できればと思っています。



