【NIKE】待望の次世代機?”マックスフライ2″をレビュー!!

スパイクレビュー

今回はナイキの厚底短距離スパイクである”マックスフライ2“をレビューしていきます。
今更とか言わないでね笑笑

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スーパースポーツゼビオのオンラインショップでは、多くの陸上スパイクやランニングシューズが販売されており上位モデルのスパイクが売り出されることもあるため私もこまめにチェックしています。


マックスフライ2について

マックスフライ2はアメリカオレゴン州に本社を構える世界的スポーツメーカーのナイキが展開する短距離用スパイクです。

マックスフライといえば厚底スプリントスパイクブームの火付け役となったスパイクで、それが2024年にマックスフライ2としてアップデートされました。

存在自体は2023年あたりからリークされていましたが、パリオリンピックに合わせて正式に発表された形だと思われます。

対応種目は100〜400mとハードル種目となっています。

余談ですがマックスフライが発売された当初はロングスプリント用(400用)スパイクという説明があり、ショートスプリント用のモデルが別で発売されるのかと思っていたためあえて買わなかった時期があります。
結局そんなものは出ませんでしたが笑笑

マックスフライは非常に知名度が高いため短距離をやっている方であればまず知らないことはないと思います。

マックスフライ2の重量

マックスフライ2の重量は25.5cmのピンを外した状態で160gでした。

160gを超えているのですこし重みを感じます。

確か前作より重くなっているようです。

マックスフライ2のサイズ感

マックスフライ2のサイズ感は一般的なナイキのスパイクと同じと考えていいでしょう。

少し幅が細めですので幅広の方はワンサイズアップを検討してみてもいいでしょう。

アディダスより小さくてミズノより大きい感じですかね。

プライムSP3を25.0、クロノインクスネオジャパンを25.5で履いている私はマックスフライ2は25.5で少しつま先の余りが気になるもののおおよそいい感じです。

マックスフライ2のアッパー

マックスフライ2のアッパーはナイキ独自のFlyweaveと呼ばれるウーブンアッパーが採用されており伸縮性がありフィット感もいいです。

前作もFlyweaveだったような気がしますがマックスフライ2の方が履き心地がちょっとだけ良くなっていていいアップデートだと思います。

SNSを見ていると伸縮性があるのにフィット感がいいためか履く人によって幅のサイズ感の感想が割れているみたいです。個人的には前作に比べるとタイトになったように感じています。

フィット感が向上したおかげで前作の踵周りが緩い感じは無くなりました。

ちなみにこちらはパリオリンピックカラーである”electric pack”のマックスフライ2で、ド派手なマダラの模様はヒョウ柄をイメージしているそうです。

ヒョウ柄というより芸術家の草間弥生氏の作品に見えなくもないです。
買っておいてなんですがセンスどうなってるんだと思います笑

このド派手なデザインには一つメリットがありまして、ナイキ特有の余計なところについた接着剤が茶色くなって汚く見える現象が目立ちにくいです。

前作のアッパーは踵周りが緩めで踵が脱げそうになることがありましたが、マックスフライ2はその問題が解消されています。

個人的な感想でハズレ個体だったのかもしれませんが左足の親指の爪にアッパーが接触して爪が剥がれそうになりました笑

しっかり爪を切れば問題ありません!

シューレースはマラソン用のシューズにも使用されているギザギザになっているもので非常に解けにくいです。

個人的に結構好きです。

シュータンは薄手のものに一部クッションが入っていて足あたりとフィット感が良くなっています。
ふわふわしてる笑

マックスフライ2のミッドソール

マックスフライ2のミッドソールにはナイキを象徴するテクノロジーとも言えるエアズームユニットが前足部に搭載されています。

エアズームユニットは他のメーカーにはない圧倒的な反発力を生み出してくれる優れたテクノロジーとなっています。

前作よりもエアーの幅が広くなり空気の入り方も多くなったようです。

エアーが入っている箇所以外には硬めのEVA素材が使用されていて安定感とクッション性が両立しています。

ミッドソールの中にはflyplateと呼ばれるカーボンプレートが入っていて反発力と安定性の向上に一役買っています。

傾斜はだいぶフラット寄りになっていてどんな走法でも走りやすくなっています。

マックスフライ2のアウトソール

マックスフライ2のアウトソールはフルレングスのPebaxが配合された透明で反発性と耐久性に優れたものが使用されています。

ピン配列はで前作より1本減っています。これによってピンがエアズームユニットに接触してパンクするリスクを減らしてあるようです。

プラットフォーム自体も前作より幅広になっており安定感が増しています。

マックスフライ2を履いてみての感想

マックスフライ2の良い点

安定感アップ!!

マックスフライ2は前作と比較するとかなり安定感が増して万人受けする仕様に変わりました

エアーと前足部のアウトプレートの幅が広がったことでそうなったようです。

前作は着用して歩くとバランスボールに乗っているような感覚でグラグラしていましたが、マックスフライ2はプライムSP3と変わらない程安定していてエアー入りのスパイクだということを忘れてしまいそうになる程です。

これによりスタートダッシュ時やフィニッシュ後の減速時にぐらつくことがなくなったりコーナーの不安定さが軽減されたので全体的に使いやすくなった印象です!

足首のぐらつきに問題があってマックスフライ1を使わなくなってしまった私でも問題なく使用できています。

エアーの反発感

エアズームユニットの反発感は唯一無二で他のメーカーでは再現できないものになっています

体重を乗せてエアーをしっかり潰すことができれば爆発的な反発が返ってきます。

大きく沈み込んで大きく跳ねる感じで前方向への力が強いストライドが広がる反発のイメージです。
ですので体重を乗せ地面をしっかり押してストライドで走る選手にはかなり良いと思います。

常に調子が良い時のストライドが出てくれるイメージですが、エヴォスピードスプリントニトロほどの水平方向への推進力がないのでコントロールしやすい印象です。

エアーの反発感は好みが分かれるところではありますが、好きな人であればこれしか履けなくなってしまうでしょう笑笑

マックスフライ2は前方への強めの反発が特徴

フラットソール

マックスフライ2は傾斜が浅くなっていてかなりフラットに近いスパイクです。

昨今のフラッグシップモデルの短距離スパイクは前足部のミッドソールを潰して走ることを想定されているため傾斜がが強いフォアフットスパイクが多い傾向にあります。

しかしマックスフライ2はフラット寄りでありフォアフットとフラット接地のどちらにも対応してくれるため他社製品と差別化されていると言えます

マックスフライ2のよくない点

反発が弱くなった

これはよく言われていることですが前作と比べると反発が弱くなりました

まずエアズームユニットの幅が広くなり平たくなってしまったことで力が分散してしまうようになったからだと考えられます。

極端なイメージをお話しするなら、同じサイズのバランスボールとゴム製のバランスパッドを同じ高さから落とした際に、どちらが弾むのかをイメージしてみてください。試せる方は試してみてください。バランスボールの方が弾みますよね。

エアーのボリュームが前作より上がっているのに接地面がひろくなってエアーの丸みがなくなってしまったしまったため力が一点に集中しなくなってエアーを潰し切るのが難しくなってしまったためだと思われます。

あとプレートがフラットになってしまったことも一つの原因だと思っていてプレートがフラットすぎるためカーボンプレートとアウトプレートを曲げてプレートのしなりから反発をもらって走ることが難しくなってしまった印象です。

私は普段傾斜が強いプライムSP3を使用しているためフラットなマックスフライ2だとプレートをしならせて得る反発を余計に感じにくかったです。

万人受けするようなアップデートがされたと見せかけて実は超上級者向けになっている説があります。

感覚の話ですがスパイクのポテンシャルを充分に発揮できていないのではと思うこともあります。10秒9程度の走力と技術では使いこなせていないのかも…?真実はどうなのかわかりませんが…

壊れやすい

前作もそうでしたがエアズームユニットが突然パンクしてしまうリスクはあります。

パンクしたらほぼ使い物にならなくなると言っていいのでパンクのリスクをさけるために雑にバッグに入れない、直射日光の当たる暑いところに長時間放置しない、予備を用意しておく、などなど気をつけなければならない点が多すぎます
箱入り娘みたいな扱いをしなきゃいけないのが非常にめんどくさいです笑笑

特に私のメイン種目は三段跳ですので1日の中で2種類以上のスパイクを使用することが多々あるのですが、まとめてカバンに入れて置けないのはかなりめんどくさいです。
かと言って高温になる車内に置いておくこともできないのでちょっと厳しいですね…

レースの直前にエアーがパンクしていることが発覚したらメンタルおかしくなる自信があります笑笑

まあパンクするかしないかは個体差があるらしいので結局は運ですかね笑

ニードルピンしか装着できない

これもエアーのパンクと関連してのことですが、付属のニードルピン以外を使用してしまうとネジ部がエアーに接触してしまいパンクのリスクが上がってしまうのもかなりしんどいポイントです。

私は厚底こそ平行ピン派で平行ピンの方がミッドソールを上手く潰して大きな反発を得られると思っているので、できることなら平行ピンも装着できるようにして欲しいところです。

個人的にどうしても並行ピンをマックスフライに装着したかったため並行ピンを加工してみた記事がありますので併せて読んでみてください。

どんな選手に合っているか

  • ストライド型の選手
  • フラット寄りのスパイクが好みの選手
  • パワー型スプリンター
  • 予備を準備しておける

総評

反発3.5
安定感3.5
使いやすさ4.0
おすすめ度3.5

まとめ

厚底旋風を巻き起こしたマックスフライのアップデートモデルであるマックスフライ2ですが、安定感という面ではかなり良くなったものの、前作の全スパイクの中で一番と言っても過言ではないほどの反発力が無くなってしまったのは非常に残念です。

パンクのリスク等を考えると他のスパイクでもいいのではないかなと感じました。

価格もどんどん上がっているので二、三足準備するのは結構しんどい…

マックスフライ1だったらパンク承知で使うのもありだと思ってました。

今はどこのメーカーのスパイクも負けないくらい高性能で個性的なので好みで選ぶのがいいのかなと思います!

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