今回はミズノの短距離用スパイクである”クロノインクスネオジャパン“をレビューしていきます!

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スポーツデポ・アルペン公式オンラインストアでは多くの陸上スパイクやランニングシューズが取り扱われています。希少なスパイクやセールにより大幅割引がされていることがあるため私も定期的にチェックをしています。
クロノインクスネオジャパンについて
クロノインクスネオジャパンはご存知日本の大手スポーツブランドであるミズノが展開する厚底スプリントスパイクです。
2021年からトップ選手にだけに配布されていた厚底インクスですが、3年の時を経て2024年5月ついにクロノインクスネオジャパンとして発売されました。
長らく発売を心待ちにしていた全世界のクロノインクスファンは想像を絶するほどのもどかしい思いをしてきたことでしょう。
対応種目は100m〜400m、ハードル系種目とされています。
クロノインクスといえば1997年に発売され長年多くのスプリンターに愛されている名作ですが、それがついに厚底化しました。
とはいえどもクロノインクスネオジャパンの前のモデルはクロノインクス9という名前でモデルチェンジするたびにナンバリングされていたので、従来のクロノインクスの後継機であるかはなんとも言えないところです。

クロノインクスネオジャパンのアッパー
アッパーは前作同様の人工皮革製のスケルトンアッパーで軽量ながら抜群のフィット感です。
流石はメイドインジャパン。

シューレースはイザナスシューレースという高強度の素材で作られたものが採用されていて強力なフィット感が得られるようになっております。
シューレースはイザナステープという前作から採用されている帯状のものに通されておりシューレースを縛ると引き上げられてフィット感が高まります。

クロノインクスネオジャパンのミッドソール
ミッドソールにはミズノのマラソン用シューズにも使用されている高反発材であるミズノエナジーライトが使用されています。
ミズノエナジーにはミズノエナジーライト+というより柔らかく高反発な素材がありますが、短距離走の特性の関係であえて固めのミズノエナジーライトが採用されているそうです。
ミッドソールの硬さは触った感じだとadidasのプライムsp3ランニングシューズプロのほどではないですが、固めに感じました。

クロノインクスネオジャパンのプレート
クロノインクスネオジャパンのプレートは前作のクロノインクス9とは形が大きく変わりピンの数も1本減りました。

ピンは固定ピンの二段並行となっています。
固定で二段並行になっているのは珍しいですね。
個人的には厚底スパイクには並行ピンだとフォームを潰しやすいのでこれはかなりいいです。
ミズノエナジーライトは芯があり硬めのフォームですがこの固定平行ピンにより潰して反発を得やすくなっています。
細くなっている部分の削れがどの程度なのか気になるところですが。

支え台はプレートが盛り上がるように出ていてフォアフットスパイクであるクロノインクスらしい傾斜となっています。

目視では確認できませんがミッドソールの上にはカーボンシートが挟まれていて剛性と反発力の向上をさせてあります。
他社製の厚底スパイクにはカーボンプレートが挟まれていることが多いですが薄いカーボンシートにすることで少ない力で曲げられて反発を得られるようになっています。
クロノインクスネオジャパンのサイズ感
サイズ感は従来のクロノインクスと比べてほんの気持ち大きめ(0.15cmくらい大きい?)ですので出来れば試着してから購入することをオススメします。
クロノインクス9よりワンサイズさげてしまうとぎちぎちになってしまったので非常に微妙なサイズ感。
クロノインクスネオジャパンを使ってみての感想
クロノインクスネオジャパンの良い点
万能型スパイク
レース全体を通して使いにくい局面はない印象です。
少ない力でもクッション×カーボンシートの反発を感じました。
他の厚底と違い意識的に踏み込まなくても反発が返ってくる、インクス同様重心移動系スパイクという感想。
ミズノエナジーライトが硬めなためか踏み込み時の厚底特有のラグはあまり感じませんでした。
良くも悪くも万能型の優等生で使いやすい厚底だと感じました。

クロノインクスの正統進化版
極論現行クロノインクスの完全上位互換と言った感じでしょうか。
クロノインクスの良さを引き継ぎつつプレート強度アップ&クッション反発を加えた従来のクロノインクスのファンでも納得できそうなスパイクでした。
クロノインクスネオジャパンの悪い点
人によっては物足りなくなるかも
高出力時の威力はプライムsp2等他の厚底に劣ります。
ハマった時は他の厚底の方が反発がある気します。他社製のものに比べてプレートの強度が不足しているせいでしょうか。
従来のクロノインクスよりは硬いがプライムsp2、マックスフライよりかはプレートは柔らかいためプライムSP2やエヴォスピードTOKYOニトロのような屈曲ガチガチのスパイクが好みの方だと少し物足りなさを感じてしまうことがあるかもしれません。
補足
2024年12月、クロノインクスネオジャパンの廉価版である”クロノインクスネオ”が発売されました。
クロノインクスネオはクロノインクスネオジャパンといくつかの相違点がありますが安く手に入るためクロノインクスネオから試してみるのもありだと思います。
機会があればレビューをしてみたいとおもいます。
それにしても絶妙にいいとこ突いてきたな~
どんな選手に合っているか
- 海外メーカーの硬すぎる厚底スパイクが合わない選手
- 重心移動で走るタイプ(ガンガン踏み込むタイプだと場合によってはプレート強度に物足りなさも?)
- 現行のクロノインクス・クロノブレイクが好きな選手(現行のインクス・ブレイクが合わない人は多分合わない)
総評
反発 | |
安定感 | |
使いやすさ | |
おすすめ度 |
まとめ
全世界推定8000万人(適当)いるクロノインクスファンが待ち望んでいた厚底インクスことクロノインクスネオジャパンですが、非常にクロノインクスらしいスパイクで名作と呼ばれるようになりそうなクオリティの高い製品でした。
クロノインクスファンでない人にもおすすめできるバランスの取れた万能スパイクでしたので是非ご検討してみてください!!